“ まさかマクドナルド関係者が知らないはずはないと思うが、いちおう書いておく。知的障害や発達障害の子どもたちはマクドナルドの「超お得意さま」である。調査したわけではないが「外食と言えばかなりの割合でマクドナルド」という自閉症児はかなり多い。うちのヘルパーは1週間に何度もマクドナルドに行くし、数日にわたって通う羽目になることもよくある。全国的にも同じ傾向があるのではないだろうか。特にマクドナルドの店舗が多い地域ならば。  これは「子どもはみんなマクドナルドが好き」の延長ではなく、特性ゆえに「マクドナルドぐ

まさかマクドナルド関係者が知らないはずはないと思うが、いちおう書いておく。知的障害や発達障害の子どもたちはマクドナルドの「超お得意さま」である。調査したわけではないが「外食と言えばかなりの割合でマクドナルド」という自閉症児はかなり多い。うちのヘルパーは1週間に何度もマクドナルドに行くし、数日にわたって通う羽目になることもよくある。全国的にも同じ傾向があるのではないだろうか。特にマクドナルドの店舗が多い地域ならば。
 これは「子どもはみんなマクドナルドが好き」の延長ではなく、特性ゆえに「マクドナルドぐらいしか食べられない」という事情による。広範囲に渡って出店されていて外出先でも見つけやすく、あのシンボリックな「M」のマークが子どもにもわかりやすく、どこに行っても同じ味のものが食べられる、というのは、味覚的に食べられるものが限られる子どもたち、食べたことがないものへの不安が人一倍大きい子どもたちからの絶大な支持へとつながる(昼食にもおやつにも活用しやすい、というのも大きい)。
 それゆえ、知的障害や発達障害をもつ子どもたちにとってマクドナルドは「自分で食べたいものを注文して、購入して、食べる」という貴重な経験を積む場所ともなりやすい。