厚生労働省が12月17日に公表した、「2012年医師・歯科医師・薬剤師調査」によると、2012年12月31日現在の医師数は30万人を超え、30万3268人に上ることが明らかになった(資料は、厚労省のホームページに掲載)。2010年調査と比べると、8219人、2.8%の増加。
医師のうち、医療施設に従事しているのは28万8850人で、病院18万8306人、診療所10万544人という内訳。
以下、医療施設の従事者を見ると、人口10万人当たりの医師数は226.5人で、2010年比で7.5人増。地域差が大きく、最も多い京都府は296.7人、次いで徳島県296.3人、東京295.7人。一方、最も少ないのは埼玉県148.2人、次いで茨城県167.0人、千葉県172.7人となっている。最多の京都府と最小の埼玉県では2倍の開きがある。
小児科、産婦人科、外科は増加
性別は、男性は23万2161人(80.4%)で2010年比2.1%増であるのに対し、女性は5万6689人(19.6%)で同比7.0%増と伸びが顕著。女性医師の割合は、年齢階級が低くなるほど多く、「29歳以下」では35.5%を占める。
平均年齢は、全体では48.9歳。病院では全体では年々上昇傾向が続いており、43.7歳で、10年前の2002年の41.7歳より、2歳増。内訳は、「病院(医育機関附属の病院を除く)」45.6歳、「医育機関附属の病院」38.5歳。「診療所」は近年58歳代が続いており、58.7歳だった。
主たる診療科別では、内科が最も多く6万1177人、整形外科2万480人が続く。昨今、不足が特に指摘されている、小児科、産婦人科、外科は、いずれも増加。小児科は1万6340人(2010年比470人増)、産婦人科1万868人(同216人増)、外科2万8055人(同235人増)。
広告可能な医師の専門医資格を見ると、最も多いのは、外科専門医が1万9850人で最も多く、以下、消化器病専門医1万5134人、整形外科専門医1万4744人などとなっている。