“・自律神経をコントロールするポイントは、ひと言でいうと、「ゆっくり」です。「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。
・どんな動作でも「ゆっくり」行うように心がけるだけで、副交感神経の低下を防ぎ、場合によっては副交感神経を高めることもできます。
・10%の糖分が入った輸液をもしも点滴したら、耐えられないほどの激痛を感じるはずです。それほど、糖分は血管の内皮を傷つけるのです。
・運動をするまえにはウォーミングアップをするようにと教わったと思います。多くの人は筋肉をほぐすためだと思っていますが、それは違います。ウォーミングアップを行う本来の目的は、文字どおり血流をよくして「体を暖める」ことなのです。
・すべきことが決まっていないのに、ただむやみに四時や五時に起きても無意味です。
・太っている人はよく汗をかきますが、実はあれも自律神経の活性が低下していることが原因と考えられます。自律神経全体が低下してしまうと、体の組織が水分をうまく吸収できなくなるので体の外に水分が出てしまいます。これが肥満した人たち異常なほど多い汗の正体なのです。
・デスクワークの人が退社時に感じている肉体疲労はうっ血によるものなので、夜にウォーキング程度の軽い運動をすると、血流がよくなるのでかえって疲れがとれるのです。
・私たちが日常生活の中で感じる「怒り」に関していえば、人前で怒鳴りつけるような怒り方をするのは、怒るほうの「自己満足」にすぎないのです。
・人は自分がいまどのような状態にあるのか認識できると、その瞬間に交感神経が下がるからです。たとえば、友達と時間を忘れて飲んで騒いで盛り上がっているようなときでも、誰かが「もうすぐ終電だよ」といった瞬間に、一気に現実に引き戻されテンションが下がってしまうということがあります。これも、自分の置かれている状況を認識したことによって、興奮していた交感神経が低下した結果です。”