“2月の用賀ライブで、演奏中にフロアーの話し声が気になって演奏に集中できなかったことがある。
そのことをあるプロミュージシャンに後で話したら、「日本人は”歌”から音楽に入った歴史があるので、
普通の人だと、5割くらいの人は、演奏に歌がないと、”音楽”として認識できないという傾向があるらしい」
ということだった。しかも残りのうち4割は、しっかりしたメロディーがないと、音楽としてフォローできないらしい。
そのため、ヴォーカルが始まるとさすがに「聴かなきゃまずい」とシーンと静まるかえるけど、
ジャズのアドリブとかになると、メロディーがはっきりないので、ほとんどの人には、BGMとしか認知できないらしい。
それで、アドリブが始まるとついついおしゃべりを始めてしまう。
だから、テンションを使おうが、♭5を使おうが、どんな難解なフレーズを使おうが、アドリブはどれも同じようにしか聴こえない・・・これが、普通の人の正直な感想だ。
さて表題の曲『Speak Low』は、アメリカなどでは、ライブハウスで、カップルが大声で談笑し、演奏をまったく聴いていない時に、演奏者がイヤミにこの曲を演奏するときがあるらしい。
なぜなら、歌詞が、「愛を語るときには、静かに小さな声で話してね(Speak Low)」という意味だから。
そして歌詞は続く・・・「時は早く過ぎ去り、恋はとても短い」と。でもそんなの効果があるのかしらん。”