憲法96条を変更しようという話題でどのテレビ局もすこしずつ時間を割いている
権力というものは敗戦などの決定的な要因がなければ
自分を縮小しようとは考えないものだから
憲法をあからさまにどう変えたいかを議論するよりも
変え方の議論から入るという変則的な方法を採用したようだ
本気なのかなという思いが半分
実際は変更したい9条などがあるのだが
最初からそこに突っ込むと挫折する可能性が高いので
小手調べしながらじわじわと世論を誘導する方法なのだろう
そのプロセスの中で誰が忠誠度の高い個人とマスコミか選別もできるのだろう
海外で仕事をしている日本の会社が武力襲撃された時に
守ってほしいと言われているので海外展開もできる警察のような軍隊が欲しいのだと言えばどうなんだろう
それにしても政治報道にジメジメした感触しかないのは
マスコミがジメジメしているのと同様に
政治家自体がジメジメしているからなのだろう
政策の専門家は当然霞ヶ関の官僚で法律制作能力や各種人脈調整能力を専門に鍛え上げた集団である
それに対して国会にいる人達はどうだろう
「ブーム」で誕生した一年生・二年生議員は発言力がない
一方、長年議員をして当選回数を重ねるということは
若い時から議員専業をしているわけで
二世・三世が多くなる
二世三世は財産や地盤や人脈は受け継ぐのだが政治の才能を受け継ぐとは限らない
そのような人たちが国会に何人もいて
ましてやリーダーとなるような人は若い頃から国会議員という
人間力を鍛えるにはとても良くない環境でジメジメの人間になってしまう
急に登場してマスコミを活用してのしあがる人達もいるのだけれど
立派な仕事をしているとも言いがたい
自分たちの現状を2、3年後には変えてしまおうという決議は国会議員には難しい
だからタイムカプセルのように50年後に発効する法律など作って
真に国会議員にふさわしい人が選ばれるような仕組みを考えたらどうだろう
少なくとも50年後にはなんとかなるのではないかと希望を抱けるような仕組み
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個々人を見ると人材としては不合格だとは思わない人もたくさんいるのに
まことに誰にとっても不幸なことだ