“他の宗教では説いていない仏教の基本思想とは、「すべての存在は、縁によって起こっているもの（縁起）であり、相互に関係しあって存在しているのであるから、関係性を抜きにして独自に存在しえないもの（無我）である」ということである。私たちは、自分は「私」という確かな存在であると、私たちは思いこんでいるが、確かな「私」などはなく、すべての存在は独自には存在しえない（一切は空である）と見通すのが知恵である。仏教では知恵の意味は明確である。”
こういうのはもう少し解説が必要なんだろう
意識は独立しては存在しないとは言っても
物質の系としてみれば
独立して存在しているし
食べるとか生きるとかの点では
自動反射装置のようにして
存在することができる
しかしそれらが集合体を作って
お互いに通信しあうとき
それ以上の生存能力を発揮する
その、「それ以上の部分」が自意識であり、「私」という意識である
関係性を抜きにしては存在し得ない
という表現も微妙でわかりにくい
他者との関係の中で析出する自己 という言い方は伝統的に根強く
背景にはシステム理論などがあって
分かったような分からないような話が続き
結局どうすればいいのかと聞くと、そこまではまだ分からないとか言われてしまう
それならば何も分かっていないのと同じじゃないですか