“現実的なプランを立てる
多くの人は1日、1週間、あるいは1カ月と、短期間で自らに苦痛を与え、ダイエットの成果を得ようとします。食事制限などをすると「犠牲を払っている」ような錯覚に陥るため、つい「自分の努力は実るはずだ」と期待してしまうものですが、そんなにすぐ結果は出ません。
ある人にはすぐに成果の出るダイエットでも、急激に減量したり脂肪を減らしたりするダイエットは避けた方がいいでしょう。Stewart博士は次のように話しています。
どんなダイエットプログラムでも、短期間で多くの体重を減らすと約束しているものには注意しましょう。そのようなことは不可能です。もしできたとしても、健康を害しかねません。正しく、食品群の観点からバランスの取れた方法を見つけてください。少なくとも1種類は、あなたが好きな食べ物を含めるようにしましょう。口に合わないものばかりを食べるダイエット方法では、成功する確率が低くなります。また、特別に好きな食べ物があるなら、完全にそれを除くのではなく、量を減らしてください。
ダイエットを始める前に、まず現実を受け入れましょう。短い時間で脂肪を減らすのは困難だということ、自分の欠点がダイエットの邪魔となりえることも理解しましょう。
ある食べ物を禁止するのが困難なら、それから距離を置くようにします。健康的でない食べ物では減量できません。しかし、今までと違うものを食べるよう、身体を適応させる時間が必要です。いきなりではなく、徐々に変えていきましょう。
継続できる計画を立てよう
食べ物を考えずしてダイエットは成功しません。自分の好き嫌いや、食べたくなるであろうものなどをあらかじめ考えてみましょう。個人的な好みは、健康的にダイエットをするのにとても大事です。続けられるダイエット方法を見つけるには、まず自分を知ることです。Ballattiさんは、自分に合う方法を探すには、いくつか自問自答しなければいけないと言います。
「ダイエット方法を探そう」とするのではなく、「食習慣を変えよう」としてください。ダイエットと違って、食習慣は継続し、人生に影響を与え、柔軟に適応させていくものです。ご自身に「これからの人生でこれを続けられるか」と問いかけてください。「はい」と答えられるなら正しい選択です。「いいえ」なら違う方法を探しましょう。その方法があなたの生活水準と合っていない、手に入れるのが難しい材料を使っている、あるいは日常生活で行うには難しいものなら、長期的に続けていくことは困難でしょう。
Stewart博士は、あなたの収入や社会に与える影響、その他の要素も考慮するよう勧めています。
自分の立場を考えるのは大事なことです。減量プログラムに加入するだけの収入はありますか? グループで行うか、個人で行うか、どちらがあなたに合っていますか? 過去に成功した/失敗したダイエット方法はありますか? 正しい選択をするために、これらの問いかけをしてみることをオススメします。一時的にダイエットするのではなく、生活習慣を変えることが大事です。過去の生活習慣に戻ると、すぐに体重は戻るでしょう。
一時的な選択を避け、続けられる方法を見つける大切さを2人の専門家は説いています。継続できると思えるもの以外は、挑戦しても意味がないのです。
良い習慣を付けられるダイエット方法を選ぶ
1つの方法に決める前に、もう少し考慮するべきことがあります。継続できそうな「食習慣」を見つけたら、選択肢を絞り込んでいくことです。Bellattiさんが言うように「習慣」と「料理」がカギとなります。
良い食習慣を選ぶ目的は、健康を改善するためです。そして、達成には継続することが大切です。とても厳格で、4カ月ごとに2週間しか続けられないようなものは避けましょう。良い結果が出ません。何はともあれ、加工食品を減らすことが健康への近道です。すぐに食べられるものやスナックを買ってくるのではなく、台所に立って料理をしましょう。また、「ダイエット食品」に頼っていると、それらが売られなくなった時にどうなるかを考えてみてください。
社会的な生活を続けられる方法を選ぶことも大事です。前菜や副食でも構いませんから、たいていのレストランでも注文できるものを決めておきましょう。
習慣づくりはもちろん、同時に柔軟性やバランスも大切です。自炊をオススメしますが、ダイエットしているからといって、まったく外食できないのも考えもの。食べ物の欲求以上に対人関係を断ってしまうことの方が一大事です。
料理をするために、献立をあらかじめ考えましょう。ダイエットを始める前に中心となる食事を決め、たくさんの仕事があっても手が回せるものにしてください。調理方法を覚え、楽しみを覚えれば料理は苦でなくなります。まずは学習し、健康レシピを毎日の食事に取り入れることから始めましょう。
必要に応じて食事を合わせる
健康的な食事は気まぐれでは成り立ちません。「Zone」「Paleo」「South Beach」「Atkins」などの方法は、日常生活に取り入れるにはとても厳しいものがあります。試してみる価値がないとは言いませんが、Ballattiさんによると、次のことを心に留めておくべきです。
栄養に関する基本的な話は世界中で変わりません(フルーツや野菜を丸ごと食べる、発酵食品を食べる、一日に摂る砂糖の量はほどほどになど)。ですが、個々の食習慣によって、いかに栄養を取り入れるかは異なります。 まず体の声を聞きましょう。ある人にとって万能薬となるものが、他人にとってはクリプトナイト(スーパーマンの最大の弱点)になることもあります。突飛なダイエット方法や健康食品に取りつかれたようなものには、注意しましょう。ある種の食べ物を制限なく食べることを勧める方法、あるいは特定の食べ物を少し口にしただけで失敗するとうたっている方法には飛びつかないでください。
人気のあるダイエット方法を選ばない、もしくは絶対に守らなければならない、と思うのではなく、あくまで「ガイドライン」として使いましょう。自分に合っていると思える方法を見つけたら、問題点も考えてみて、自分流にアレンジしましょう。
Balattiさんは、自分だけの方法を確立することを勧めていますが、同時にMark Bittmanさんが提唱する方法「Vegan Before 6」を取り入れることも勧めています。これは、昼に植物性の食べ物を、夜に自分の好きな食べ物を摂るものです。
いずれの方法も厳格なルールを設定していませんし、「健康」と「食の楽しみ」の両立を重視しています。何かをあきらめなければいけないわけではありません。それよりも、正しく食べることに集中しましょう。好きな物を食べ続けていいのです。同時に、より栄養価の高い食べ物の味も学びましょう。あなたに合わなければ、どちらの方法も試さなくて良いのです。必要なものを考え、自分だけの、かつ継続できる方法を編み出しましょう。数カ月して効果が出なければ、方法を変えて、また試みればいいのです。
運動も忘れずに
運動に多くの時間を割く必要はありませんが、健康的な生活を目指すなら欠かせません。この2つは切っても切り離せないのです。Stewart博士は、次の説に賛同しています。
どんな減量プログラムでも、定期的な運動が組み込まれていることを確認しましょう。あなたが参加しようとしているプログラムがいくら良いもののように聞こえても、運動の時間を取っていないのなら、講師に安全で包括的な運動プログラムを取り入れるよう依頼してください。
ダイエットと同じように、運動も続けられ、自己成長でき、楽しめるものでなければいけません。いきなりたくさん運動するのは避け、時間をかけて、徐々に負荷の高い運動を取り入れます。ほかの健康のための活動と同じように、1日で劇的な効果は表れません。身体を改善させ続けることを目的に置き、継続すれば結果は後からついてきます。
始める前に専門家に相談しよう
Stewart博士は、ダイエットを始める前に詳しい専門家に教えを請うことを勧めています。
ちまたに出回っているダイエット方法はインチキ以上の何物でもありません。中には健康を害するものさえあります。最善の方法を探すために専門家に相談することが大事です。始めにかかりつけの医師に相談してみましょう。あなたの状況を話し、健康の課題や目標、どのようにダイエット方法を探せばよいかを聞いてみましょう。
この投稿ではいろいろなアドバイスを述べましたが、オンラインの情報だけを頼りにしてはいけません。食習慣を変える前に、かかりつけの医師や栄養士の資格を持っている人に相談してください。”— 自分に合うダイエット方法を見つけるためにやるべきステップ : ライフハッカー[日本版] (via darylfranz)
2013-10-03 02:39