神奈川県と静岡県にまたがる箱根山で、先月から地震活動が活発化している。01年以来となる、山が膨張する地殻変動も観測されており、気象庁は「噴火の心配はないものの、注意深く監視する」と説明している。
気象庁によると、箱根山の駒ヶ岳付近では先月11日頃から震源の浅い地震が増加している。震度1以上の、体に感じる地震は起きていないが、1日には一日で26回の地震を記録した。また、国土地理院が行った衛星を使った観測でも、去年末頃から箱根山周辺が膨らむ変化が見られている。
箱根山では01年にも、地震活動の活発化と山体膨張が見られた。このときは観光名所の大涌谷で火山性ガス濃度が上昇するなどし、一時、ハイキングコースの立ち入りが規制された。
気象庁は「今のところ、箱根山の噴火の心配はないものの、今後も注意深く監視を続けたい」と話している。< 2013年2月8日 4:12 >