こんな時代なので
精神療法という
まったく心理の領域の出来事を
神経科学でどこまで説明できそうかという問題については
興味がわく
還元主義的方法論からすれば
当然神経細胞の働きに還元されるべき事なのである
しかしながら
たとえば
ある人の名前を思い出すとして
どこにどのように記憶されてあるものか
どのように想起するものか
その程度のことさえまだ科学になっていない
記憶のかけらはどこにどのように収納されているのか
判断の原型はどこでどのように発動しているのか
科学になっていない
そのことを残念に思うが
科学になるだろう時の概略を想像してみることもできる
そのことの楽しみはある