江戸時代の安定の要因はひとつには身分制度だったと言われている
同時にそれは停滞の原因にもなった
江戸時代から続く社会の土台は変わっていないのではないかと思うことがある
あるいは江戸時代の前が続いているものなのだろうとも思う
身分制度は
自然な形の血縁による助けあいの延長なのだろうから
そのような社会が存在しても不思議はない
インドの現状はよく知らないが
たとえば下層のカーストの人が上層のカーストの人と一緒に何かをすることになったとして
微妙に不具合が生じるものなのだろうと思う
農民として生まれたならば、
どのような才能があったとしても、
農民としてその方面の才能を発揮することで充分なのではないかと思う面もある
私も年をとったのだろう
社会階級に原因する違和感はやはりないことはないだろう
同じ日本に育ち、同じ教科書で学校教育を受けても、
それ以外の部分ではやはり違いがある
それを大きいと思うか、小さいと思うかは場合によるだろう
また
人間の性格がその後の人生を大きく変えるという要素はあるので、
階級制というほどのものでもないのだろう
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最近の社会を見ていると社会階級の固定化の要素が目に付くような気がする
親の年収と偏差値の関係はよく言われるところだ
また2012年12月の自民党新政権の顔ぶれを見ると
なんとなく階級的だと思う
総理大臣の孫とか、県知事の息子とか、その他いろいろ
そのような観点から言えば
田中角栄という存在が成立したのは戦後の混乱の結果なのかもしれない
豊臣秀吉の成功も、混乱が、階級を超えた才能を求めたという面があるのだろう
政治の世界なので地盤・看板・カバン(資金)がモノを言うのだろうが
どの世界でも人脈とか資金は大きく影響するものだ
世襲制というのは愚かではあるが座りの良いものだろうと思う
だれもベストなどを求めていないのだ
嫉妬という黒い感情を抑制するには個人の才能よりも世襲制のほうが便利な面があるのだろう
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階級制社会は安定はするが進歩が遅くなり、他の社会との戦争には弱い面がある
今の日本もそうだろうと思う
経済戦争に勝つには教育を変えなければならないだろうと論じられる
しかし教育による厳密な選抜を制度化してしまえば
階級制社会維持のためには、たとえば閨閥の活用くらいしか道がない
日本人のDNAなどは大きく見るとかなり均質だと思うけれども
その中で選抜をするとなると
ある割合は上位階級のDNAが順当に選ばれる
しかしまた突然変異のDNAが少数ながら一定数混じることになる
左翼運動や学生運動の一側面を階級制社会への異議申立てと見てもいいと思う
土地を持つものと持たないものとの差を維持するかどうか
土地は容易にお金になるけれど、土地やお金のおかげで、生まれた時から他者に対して優位に立つのは
不合理だろうと考えたのだろう
しかしそれで言えば、偶然授かったDNAを根拠にして、自由競争をするというのも
まったく平等ではないことになるだろう
結局、結果の平等を言うようになるが、そこまで人類は成熟していないようだ
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日本が求めている才能はつまりは
支配階級を補佐する従順な遺伝子である
その意味で成功しているのだが
諸外国と競争していくにはやや弱いということになる
ある一族の没落を目のあたりにするのは辛いという、優しい感情が、
結局社会全部を没落させるのだろうと思う
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建前は自由なのだけれども、
実際は暗黙の参入障壁があると思う
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自由な議論と哲学があったというギリシャでも
奴隷がGDPを担っていた