(1)喪失に由来する悲哀感
たとえばペットロス、配偶者の死亡、など
喪失反応からうつ状態を説明するのは昔からあるし
それが一般の心理として共感・了解しやすい
憂うつ、不安が主体で
エピソードに対する反応
(2)妄想的確信が問題となる場合
「私は絶対に不幸になる」と語り続ける場合
すべての楽しみがなくなった、興味が湧かなくなった、など
極端になると疾病妄想や貧困妄想、罪業妄想につながる
これはやや共感・了解しにくい
脳内の病変
(3)会社に怖い上司がいて会社に行きたくない場合
悲しい、意欲が出ない、興味が持てない、楽しみがないなどの項目に
当てはまる場合があるが本質的には(1)でも(2)でもない
(4)正常の悲哀の体験を生きているが背景に精神病性のうつがある場合
これもよくあることで、日常生活を生きていれば
何かしらの喪失エピソードはあるもので、それが「きっかけ」と認識される
しかし背景には脳内病変があるので経過は(1)とは異なってくる