ブランドと階級社会

ブランド洋服と非ブランド洋服は実際はあまり違いがない
非ブランド洋服屋がブランド洋服を真似して作ろうと思えば作れないこともない
ユニクロは多分どんな洋服も庶民には充分な程度に模倣できるだろう

上流階級の人間の中身は
下流階級の人間の中身と大して変わらない
どの人も自分が一番大事だと思っている

どちらも自分はブランドである・上流であることを
自分でお金を使って維持しようとしている
だから周囲には「あなたはブランド・上流」と拍手してみせてお金をもらう人達がいる

その流れがいったん出来上がると
お金はブランド・上流に還流する

官僚の作文を「読むだけ」が仕事なのに
漢字が読めなかったり略号が読めなかったりして困る上流がいる
官僚も意地悪なんだろうか
どんな人間が朗読するのかを考えてふりがなを振ったらいいのに
ITは(アイ・ティー)と
未曾有は(みぞー)と(みぞうだと「う」と発音してしまうかもしれないので注意が必要だ)

そんなにも意味のないブランドであり上流階級であるのに
意味もなくブランドものを欲しがって売春したり
意味もなく上流階級の愚行を真似したりする

しかしそれはお金をかけて周到に宣伝された「価値」であるから
簡単には倒れないし
その周囲で生計を立てている人がたくさんいるのであるから
用意にはバレないようにできている

意味が無いが差異があるのだ

その差異にいくらでもお金を使う
それが成熟した資本主義になっている

みんながユニクロでいいと思えば
資本主義は根本的な矛盾に行き着いてしまう

それだとブランドと上流階級がこまり、ひいては全員が困る(らしい)