神経症と共感覚

神経症の典型は転換症状であり
たとえば「提示された条件が飲めない」ことを
象徴的に「水が飲めない」という症状に転換している

これは一種の共感覚であると見えないこともない

倫理的に許されない感情を抑圧して
運動器に症状を呈する場合も
共感覚を介した象徴化といえるのだろう

共感覚的な経路を通過しないものは
むしろ妄想と考えられるのだが
ではどの連関が共感覚的であるかということに関して言えば
判断者の能力に依存することになってしまうだろう