都会で生きていくのは結構大変である
掃除をする人もいろいろとノウハウがあるし
人づきあいも必要だ
タクシーの運転手も道を知らなければならないし
カーナビを上手に使わないと
女子に怒られてしまう
建築作業現場もだんだん高度に知的なものになりつつある
コネで入社してもその後が続かない
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一方で大企業を眺めていると
人情にあふれたいい会社がまだまだいっぱいある
ここまで社員に良くしてくれたら
いくら何でも社員も感激して終身雇用を肯定するだろう
喜んで会社のために働くだろうという会社もある
(そのお金は、元をただせばどこから出ているかを考えると多少複雑だけれど)
これら大企業の指南役をしているコンサルさんの何人かに話を聞くと
やはり日本的大企業病はあって
根治不可能という
倒れるまで悪しき構造が再生産されるらしい
いい会社なのになあと思うが
一つには物価が高すぎ、給料が高すぎ、という問題があるらしい
舶来食物が高価であった時代は良かったが
舶来品のほうが安くなってみると
労働価値の不均衡は決定的である
日本に仕事が無いならどこかに行くことも難しく
逆に日本に仕事があっても来ることも容易ではない
三浦の農園の農家はBMWに農機具を積んで走っているのだが
これは日本の農業というものをよく現しているのかもしれない
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労働集約型産業というのだが
マスとしての日本人が特に優秀と言われた時代は過ぎたのだろうと思う
日本人にもいろいろいて
どこかの国の人にも色々といるという当たり前の現実に帰った地点だと思う
石油とか天然ガスが出ない限り難しいという
昔の素朴な問題に帰っているような気がする
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ひとつの意見としては
戦争で壊滅的になった産業構造が
マイナス地点から欧米を目指して追いつけ追い越せで走る限りは
頑張っただけ報われる感じがしたのだろう
欧米に比較して速い成長ができる
しかしそれはスタート位置が低くて何をやればいいのかもよくわかっていたからできたことだと言われる
今はもう成長も欧米並みで特に優れている印象もないだろう
この点で言えばやはり人の満足は
絶対値ではなくて
その時間微分なのだろうと思う
その傾きがずっと続けばすごいぞと錯覚するほど楽天的でいられた時代があったのだ
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高度成長期の時代の倫理とか性格傾向があって
それが真面目で几帳面な人
執着性格
メランコリー親和型
などであって
マニーがしっかりと刻印されているようだ
そしてそれは一時的なものであったようだ
というのがひとつの意見である