“昔、エドワード・ギボンっつうチビデブがおってな
女にフラれたショックで3年間ほど引きこもったんだよ
で、久しぶりに部屋から出てきたギボンの手には分厚い紙の束が握られていたんだとさ
あのローマ帝国衰亡史の原稿だよ
数世紀の壁を越えて現代でも出版され続ける大ベストセラーさ
昔、ガウディっつう口下手がおってな
顔は悪くなかったんだが会話スキルがなさすぎて全くモテなかったんだと
それでガウディは悔しさをバネに建築学の勉強に打ち込んだのさ
数々の世界遺産級建築物をデザインしたあのガウディの話だよ
まっ、生涯童貞だったんだけどさ
つまり、失恋ってすげえ力を持ってるんだよ
お前も頑張れ
お前にゃできるよきっと何かが
劣等感には偉大な力がある"