“「囲碁や将棋において初段の人間というのは、人の打つ手になにかと口出しをする。
自分より格下の者と対局する場合、あっという間にコテンパンに負かしてしまう。
下のものはやる気を失ってしまうね。
それが五段ともなると人の打つ手に口出しをすることなく黙ってみる。
格下の者と打つときには、相手の実力に合わせ良い勝負ができるように導く。
そうすることによって、下の者が育っていくんだよ。」
で、
「子育ても同じだよ、ダメだダメだ言ってたら子供はダメになる。
お利口だねぇ、良くできるねぇ、って言ってたらそのとおりの子供が育つ。
相手に合わせてやらなきゃならんよ、お母さんが」
”