自分の信念に従って正義を貫くための傭兵となり、自分の信じる集団のために戦うタイプの兵士が登場したら ずいぶん景色は変わるはずだ

自衛隊が戦争に出かけて殺したり殺されたりするようになったとして
上官の命令だからといって唯々諾々と従う自衛官はどのくらいいるものだろうか

日本国の方針には自分は反対、むしろ自分としてはB国の考えに共鳴できる、という場合、
どうせ命を危険にさらして戦うなら
自衛隊を退職し
B国の傭兵となって給料をもらい、
自分の信じる正義の為に死ぬことのほうが自然ではないだろうか

自分は日本人だから、日本国の方針には正義を感じないが、
仕方がなく、方針を受け入れて死んでゆくという生き方・死に方をするものだろうか

現在、ウクライナでも、金で雇われた外国人傭兵部隊が動いているという
そのような場合は、金が動機にしても正義が動機にしても、あるいは復讐が動機にしても、
自分の個人的内面的な主義と反する行動を取る必要はないことになる

そうすると、傭兵の数がある種の民主主義的正義を語るようになるのではないだろうか
貧乏な国の場合には国民軍と義勇兵ということになるのだろうか

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そんなことになってはならないというので、石破氏は
徴兵の義務を課し、徴兵逃れをしたら死刑とか言っている
しかしその死刑は、自分の信じる正義のための死ということになってしまうのであり
非正義の立場で相手の命を奪い、最終的には非正義の軍隊に参加して命を奪われる兵士になるよりはずっといいだろう

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自衛隊の組織論はどうなるのだろう
自分の信念に従って正義を貫くための傭兵となり、自分の信じる集団のために戦うタイプの兵士が登場したら
ずいぶん景色は変わるはずだ

日本人だから、事情はどうであれ日本の軍隊の命令に従って命を捧げるという時代ではないだろう

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そのことを考えると、現状でも、自分の考えに従って、アメリカ軍の傭兵となり、
アメリカの戦争を戦う人もいるわけで、それが個人における戦争ということの意味だろう
それはすでに可能なのである

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国連軍に雇われて参加するという道もあるのだが
国連の決定が常に正しいと考えることも常識的ではない

決定権を上層部に任せておかず
今回の戦闘ではどちらが正しいかを自分で決めて
正しいと思う方の傭兵となり戦闘をする
それが現代的ではないかと思う