兼好さんの徒然草を読んで、
現代日本の様子を眺めてみると、
鎌倉武士は安倍政権・右派勢力であり、
兼好さんは旧リベラル勢力のような感じである
右派とも左派とも言わず右派が当たり前の議論は
貴族が武士に最初から負けていて、武士が金も権力も持っていて当たり前という議論の前提と同じだ
兼好が武士にケチをつけるとして、田舎者という程度である、有職故実を知らないと軽んじる程度である
そんなことなら武士にとっては痛くも痒くもない
物事を本格的に考えるなら、
やはり、衆議院選挙と参議院選挙で勝利しないといけないのだ
その展望もなく、「右傾化は心配する程でもない」などと言っているのは、
鎌倉武士は田舎者だと兼好が言うのに等しい
その田舎者に政治も経済も支配されて、
しょぼい随筆を書くくらいしかできないとは
どういうことか
ちとえば沖縄で、市長選、県知事選、衆議院選、いずれも、
辺野古基地反対派の完勝であった
しかし現実には、国防や外交は国の専権事項であるとのことで
地方の意見がどうであろうと粛々と進めるというのである
だから、結局、衆議院選で勝たなければ、全ては意味がないのだ
鎌倉は田舎者だ、田舎者は放っておけ、賢い人は早く出家した方がいい、
こういうことで、結局、鎌倉武士の専横を許すことになる
これはリベラル派が、日本はまだまだ大丈夫などと言っているうちに
右傾化が極限まで進行することと同じである
昔はいい時代もあったけれども、いまではへなちょこの、口だけ言論人、権力もない金もない
これが兼好と現代リベラルの共通点である
さあ戦争するぞというのが現代右派と武士の共通点である