東京スカイツリー開業

昔、東京スカイツリーの建設是非については議論があった。

建設の理由の一つは地デジとか受信障害とかだった。

それについて当時の意見は、

東京タワーで地デジは放送されており、ケーブルテレビなどを含めてカバー率はほぼ100%である。その放送塔を移動すると、新たに受信障害が発生するおそれは強いが、今より受信状態が改善されることはありえない。しいていえばワンセグが受かりやすくなることぐらいだが、ワンセグの受信者は頭打ちで、ビジネスとしてもあやしくなってきた。

スカイツリーは、放送には意味のない単なる展望台である。日経新聞によれば、1430億円の設備投資を回収するキャッシュフローは展望台の利用料金だけで、回収期間は25年。それまで東武鉄道がもつのかどうかもあやしいものだ。

スカイツリーは、墨田区が東武鉄道の赤字を補填する条件で引っ張ったもの。石原知事は「羽田への航空機の進入経路にこんなものを建てるのは非常識だ」として都の都市計画審議会では通らなかったが、敷地面積をせばめて墨田区の都市計画審議会で通した。

だから赤字が出ても東武鉄道は大丈夫で、最終的に負担するのは墨田区民である。

電波障害などについてはあんな電波塔は必要なく、作るための言い訳であるのは確かであるが、東京スカイツリーの主目的は展望台という観光資源だろう。

というわけで、2012年5月、開業の時点となってみれば、たしかに観光資源というだけのものだ。
テレビ報道やバラエティははこぞって大宣伝に参加しているようすで、多分、電波利権とのからみがあるので、「無用の電波塔」といわれるか「一大観光資源」といわれるかは重大なのだろう。

さらにいろいろな意見があり、
たとえば

テレビがデジタル放送に変わるがこれはハイテクのマインドコントロールに用いられる。米軍は1990年からイラクでこれを用いている。それはサイレント・サウンド・スプレッド・スペクトラムSSSSと呼ばれるシステムで、耳には聞こえないが人間の脳の大脳の聴覚に植えつけることが出来る。だから政府はあなたのために費用を負担するのだ。サイモンとガーファンクルの“サウンド・オブ・サイレンス”を思い出してほしい。 

“こんにちは暗闇、私の古い友達、もう一度話したくて戻ってきたよ、幻は優しく忍び寄り、私が寝ているときでもその種を残していく、私の脳に植えられた幻は消えない、沈黙の音によって”
(驚いた。まるっきり完全に予言している! 音だけでなく映像もそうだろう。) 

マインドコントロールしている割には思い通りにいっていないようだけれど。