“戦争法案パッケージは結局強行採決で成立してしまうのだろうか 国会で多数を確保しているということはつまりはそういうことなのだから仕方がないともいえる 選挙で勝ったとき、安倍氏とその周辺は、これでアメリカの要求の通りの戦争ができると喜んだのだろうか 国民はまさかそこまではと思っていたと思う 記事によればマイケル・オースリンが語るアメリカの要求は ひとつは日本軍隊が南シナ海で中国と戦争をすること この場合、「中国との戦争について、アメリカがきっかけを作り、日本が参戦する」 それが可能になるように法律を

"戦争法案パッケージは結局強行採決で成立してしまうのだろうか

国会で多数を確保しているということはつまりはそういうことなのだから仕方がないともいえる

選挙で勝ったとき、安倍氏とその周辺は、これでアメリカの要求の通りの戦争ができると喜んだのだろうか
国民はまさかそこまではと思っていたと思う

記事によればマイケル・オースリンが語るアメリカの要求は

ひとつは日本軍隊が南シナ海で中国と戦争をすること
この場合、「中国との戦争について、アメリカがきっかけを作り、日本が参戦する」
それが可能になるように法律を作る
その視線で法律の中身や新三要件などをみると
なるほどまず同盟国アメリカと中国が戦争をはじめ、
日本が参戦する、というシナリオが見えてくる
法律はそのシナリオをなぞっているようだ
なぜ日本の軍隊がそんなことをしなくてはならないか
中国の埋め立て拡張政策が危険で日本国民を殺すとか、東南アジアの他国の主権を脅かすとかものだからではなく
ただ単にアメリカのシナリオがそうだからという理由である

もうひとつは日本軍隊が中東の戦後処理にあたることが要求されている

戦争法案パッケージの周囲には
原発再開問題
沖縄基地問題
戦後70年談話問題などがある

原発問題は現在司法の場で論戦が進行している
たぶん、同様に、戦争法案パッケージも、成立ののちに司法の場で、違憲立法審査の形で精査が進むだろう
司法が判断を下すとすれば、違憲と言うしかないだろうが、
判断を回避する工夫を試み、一方では、回避を許さない作戦を考えるということになるのだろう
しかしそれは長い時間を要するのであって、とりあえずの中国との戦争を回避するには役に立たないだろう
そして既成事実が積み上げられてマスコミによる国民洗脳が進行する
そうすれば人の心も変わり、法律の意味も、憲法の意味も変わる。
そのような未来しかないのかと思うと苦しいが、選挙で安倍政権を大勝させたということはつまり
このような未来を支持したということなのだ

沖縄基地問題は
翁長知事が精一杯頑張りましたが結局は国家強権のもとに苦杯を舐めましたとなりそうである
今現在、現地では国家権力による市民への暴力が行使されているという

戦後70年談話については
この流れで言うと、「いままで遠慮していたが、ついに本当のことを言わせてもらう、中国は悪者でアメリカは正義の味方で価値観を共有する」、そして脱戦後レジームを目指すという支離滅裂なものになりそうである。
ポツダム宣言はよく読んでいないと答弁されてしまい、みんな驚き、
そのことを安倍氏自身はgood jobと感じているようである。

戦争法案パッケージ、原発、沖縄、70年談話のいずれも、自民党が政権から追われ、別の党の政権ができれば、
再度無効にできるはずと考える人もいるだろうが
現状では野党勢力は、これらの問題に本気で反対する様子ではない
反対すれば鳩山政権のようになるのだろうし、つまりは選択の余地はないといえる

なんという閉塞状況だろう
"