わすれな草
袂の風を身にしめて
ゆふべゆふべのものおもひ
野ずえはるかにみわたせば
わかれてきぬる窓の灯の
なみだぐましき光かな
袂をだいて木によれば
やぶれておつる文がらの
またつくろはむすべもがな
わすれな草よ
なれが名を
なづけしひとも泣きたまひしや
ーーー
今となっては正確な意味を理解するのも難しいくらいだろう
美文と言ってもそれだけでうっとりするものでもないし