“――ゴーストライティングってどういう感じで依頼されるものなんですか?
「僕がやっているのは、主にアイドルポップスとかですが、最初は業界内の繋がりで制作会社を通じて話が回ってきた感じです。発注者も含めて、僕らの意識としては人を騙そうってやってるわけではなくて、楽曲制作を分業している感じでしょうか。もちろん、僕が作った曲がそのまま発注者の名前で出ますけど」
――仮に作った曲が大ヒットしたら、悔しくはないですか?
「うーん、人によりけりだとは思うけど、僕はそこまで悔しくはないかな。というのも、僕らのような下請けの人間は、コンペとかに出してもそもそも知名度がない段階でコンペを通過しないんですよ。それが発注者の作品として出ると、曲はみんなに聞いてもらえる。それは純粋に嬉しいものなんで」
”