A・B・Cという3兄妹の話。
長男Aは大人しくて真面目。顔も頭も普通。悪く言えば物凄く地味な人
次男Bは2歳下で顔良し頭良し運動神経良しで、天が何でも与えてしまったような
ってのを絵に描いたような人。やることなすこと全部上手くいって、失敗すら後からみると
プラスになってるというなんとも恵まれた人。ちなみに激モテの遊び人。
長女Cは長男の13歳下。可愛らしくて大人になってもお人形さんのような美人。
初めての女の子なので、蝶よ花よと育てられてるけど性格は大人しくて真面目で謙虚。
長男Aは地味ながらコツコツと勉強をして家業の税理士継いで、お似合いの大人しい
奥さんを貰って、子供2人(姉妹)
次男Bは、女に貢がせた金を元手に飲食店経営。強運も相まって結構な規模に。
奥さんは、お見合いで銀行役員の娘と。子供は3人(3姉妹長女と下は女双子)
長女Cは、女子は高卒が主流だった当時4年生の大学に行き、旅行代理店に入社。
数年働いた後職場結婚して女の子供を1人授かるも、その後産後の肥立ちが悪かった&
欝で自殺未遂の末事故死。その後Cの娘は長男A家族に引き取られ、娘同然に育てられる。
先日次男Bが心臓発作で突然死。(しかも愛人宅で)
こういう事がある事を想定していたのか、遺言を弁護士に託していた次男B。
遺産相続に関する事だろうと、ABCの母親・A家族・B家族と揃っていた49日の法要の
後弁護士が読み上げた内容は、
・長男Aの嫁と不倫していた事。二人の娘は自分の娘であるという事。
・長女Cは実は自分の娘かも知れなかったこと。母親に問いただしても
教えてくれなかったので、事実はわからかったが間違いないと思ってる事。
・そして責任を感じて面倒を見て可愛がるうちに、Cとの間に愛が芽生えてしまった事。
・Cの娘の父親は自分であるという事。
・愛人の3歳になる子供は自分の子であるという事。
・そして今までのなかで初めてできた男の子なので、できれば愛人親子に遺産の三分の一
残してあげたい。残りはB妻と全ての娘で適当に分けるようにとの事。
そして最後に、みなに感謝している。ボクは幸せでした。
娘たちは皆愛している。皆幸せになってくれという締めくくりで遺書は終了。
開いた口が塞がらない一同。取り乱しリアルfghjkl;!となってしまうA妻
号泣しだすABC母親。( ゚д゚ )固まったまま過呼吸で救急車に運ばれる長男A
何故か笑が止まらなくなるB妻。一気に地獄の修羅場へ。
秘密は墓場まで持っていけ!という後味の悪い好例です。
娘たちに「お前たちが世界で一番大切で好きだよ!」と常に言っていたのに、
実際は愛人に作らせた「男の子」の方が可愛かったらしい