小児の発達障害、裕福な家庭で増【米国小児科学会】
発達障害、精神疾患で著増
2014年9月9日 米国学会短信 カテゴリ: 一般内科疾患・小児科疾患・精神科疾患
米国小児科学会(AAP)は8月18日、小児の障害率が2001年から2011年までに16%増加したことを示す研究を紹介した。Pediatrics誌9月号オンライン版に掲載。
この研究によると、身体障害が減少している一方で、神経発達障害や精神衛生分野での障害は大きく増加。特に恵まれた家庭に育つ小児で増加率が高く、連邦貧困水準の4倍以上の経済力を持つ家庭では、10年間の研究期間中に障害率が28.4%増加した。
この増加について研究者は、発達障害や精神疾患に関する診断基準の変化や、自閉症など特定疾患の増加によるものと考察。同時に、医療サービス受給のための特異的診断の必要性など疾病についての知識が浸透したことも影響していると解析している。
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