GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資金運用については当然国会で議論が行われ、投票が行われ、だれが賛成したのか、誰が反対したのか、明らかになるものとばかり思っていた。そして次の選挙で審判が下るのだと思っていた。
税金と同じような仕組みで年金資金を徴収しておいて、それを運用するにあたって「ハゲタカ」たちに資金を提供するような愚かなことをするものだろうか。年金積立金を強制収集して、それを安心確実な運用をせず、「ハゲタカ」に上納するなんて、賛成する国民は非常に少ないだろうと思う。確実に儲かる株式投資なんてないと思う。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)はそれほどに全知全能だとでも言うのだろうか。
国債比率が現状で60%、今後は35%。国内株式は12%から25%に引き上げる。国債も紙くずになる危険といえばそうかも知れず、その前に年金資金がどこかに消えてしまい、年金生活者は生活防衛の手段がなくなる危険がある。若者はもう年金を信用していないというデータもある。
年金生活者が意思決定を示すのが選挙だと思うが、そのコントロールが効かないのなら、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の意思決定プロセスに庶民を参加させるのが当然ではないか。予算委員会で厚労大臣が軽く説明して、みんな納得でいいのだろうか。