“負けかたを知らないひとがトップで旗を振ると、部下はもう、負けることを許されない。世の中のひどい敗北の、けっこう多くの割合が、「将軍が負けかたを知らなかった」ことが原因になっているのだと思う。
勝ちかたというのは案外簡単に教えられる。負けかたというのは、意識して教えてもなお難しいし、実際に負けたり失敗したりしないと身につかないことも多い。負けかたを知らない人が勝負をすると、負けてみせるという選択肢が欠けているから、恐ろしく無茶な決断をする。負けの流れになると異様に攻撃的になる人がたまにいて、ああいう人はたぶん、プライドが高いと言うよりも、負けかたを知らないんだと思う。知らないから、どうしていいのか分からない。”
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太平洋戦争は株で言うロスカットが遅れてしまったがゆえの結果と考えられる
しかも決断する上流階級は結局たいして傷つかず
死んでいったのは多くの庶民である
例えて言えば投資会社で他人のお金を預かって運用している人が
意地を張って大負けしたが
自分では借金もつくらず退職のみ、一方で顧客の財産はゼロというのに似ている