1日3時間のTV視聴で死亡2倍【米国心臓協会】
PC使用や車の運転はリスク関連せず
2014年7月9日 米国学会短信 カテゴリ: 一般内科疾患・循環器疾患・小児科疾患
米国心臓協会(AHA)は6月25日、1日3時間以上テレビを見る人は、テレビの視聴時間が短い人と比べて全死因死亡リスクが2倍になるという研究結果を紹介した。Journal of the American Heart Association誌に掲載。
研究者は、1万3284人の健康な若者(平均年齢37歳、女性60%)を中央値8.2年間追跡し、テレビ視聴、コンピューター使用、車の運転という3種類の座って行う行為と全死因死亡リスクとの関係を調査した。調査期間中の死亡者は97人で、死因別に見ると、心血管系が19人、癌が46人、その他が35人だった。
研究の結果、1日3時間以上テレビを見る人は、テレビ視聴時間が1日1時間以下の人と比べて死亡リスクが2倍となった。このリスクの差は、死亡リスク上昇に関連するその他の可変要素を考慮した後でも顕著であった。一方、同じく座って行うコンピューター操作や車の運転については、死亡リスクの上昇との有意な関連性は認められなかった。研究者は、この点についてはさらなる研究が必要と指摘している。
研究者は、「加齢に伴い、テレビ視聴など、座っている時間が長くなる傾向にあり、これが健康問題の増加の一因となっている。成人は1日のテレビ視聴時間を1、2時間程度とし、長期間座り続けることがないよう運動を心がけるとよいだろう」と述べている。
【関連リンク】
Watching too much TV may increase risk of early death in adults