“今回舞台になっている細胞生物学の分野では再現性の低い論文はありふれていて、時の人の笹井氏も論文自体の評価は高いのですがその内容は再現性は割と低い事で有名です。また若山氏のクローンマウス作成法(ホノルル法)も、誰も成功しないので疑問の声が出ていたのですが、本人が他の学者の目の前でそれを何度も成功させ、信用されるようになりました。要は生き物のそれも微細な組織を扱いますから、確かに書いて説明するのは簡単でも実行するのは難しいような技巧が要求される事があり、若山氏の方法の場合も特有のコツがあるようです。
しかしその点が逆に言い訳にもなりますので、捏造論文の温床にもなっています。今回の小保方さんの説明も、まさにその点を主張していますね。
ただし、今回の疑問はそういう再現性の点は実は枝葉であって、そもそも作成した細胞の遺伝子配列を見てみると、論文で主張しているところではない出所になっていたり、同じ細胞の万能性を示したはずなのに実験ごとに起源の異なる細胞ものになっていたり、主張の最も根幹の証拠になっているはずの画像が全く別の実験のものを流用したものであったりと、単なるミスの連続では考えられないほど内容に矛盾が多いです。
またSTAPの基となる研究をやっていたバカンティ研はその手の疑惑のデパートのようなところで、今まで発表していたSTAPの成果も一度も順を追った論文になっていませんし信用できる雑誌の審査に通ったこともありません。今回もサルや犬の神経損傷をSTAPで治した、と発表していますが、論文も詳細データも出さないのはいつもの通りです。そういう訳でハーバードの中でも全く生物学研究をやってる所とは見なされていないのですが(本職は系列病院の医師)、今回はなぜか理研がそれを真に受けて、論文にまでして、引っ込みがつかなくなっているような状態です。
なぜ理研がこんな(怪しげな研究を真面目に発表してしまうような)事になったのか、理研にそれを「そそのかした」人達は一体何が目的なのか、これで何を得ていたのか、その辺に今後調査を進める必要があると思います。”
ーーーこんな話題の今日このごろ、先輩の酒飲み話を伺う
先輩の立場は、STAPは独創的でもなんでもなくて、MUSEなんていう先行研究もあり、だれでも一度は「どうにかならないかな」と考え、「原理的に無理な感じがする」というので、スマートな人はすぐに別の方面に研究対象を切り替える
頑固な人はバカンティ氏。そしてそこに行って何かしてきたというのだから、O氏もまた誰からも認められない。論文を雑誌に発表もできず、研究費がなくなると、後進国から人を招き入れ、研究費を稼ぐバカンティ教授。
O氏は従順に仮説を受けついだのだが、バカンティ氏ははるかに先を行っていて、サルの脊髄損傷をSTAP細胞を利用した技術で再生させるというのである。しかしここでも論文もなければ実物もないのだが。
S氏は記者会見で、若山研で何をしていたかは知らない、データも若山先生とOさんでまとめた実験だからそれを提出させるのは僭越である、したがって、ナマのデータは若山先生の領域だからわたしは検討していないが、論文のまとめ方については飛躍もあり、訂正すべき点もあったので、論文書き直しの最終段階でS氏は手助けしたのである。共著者と言ってもその程度のもので、要するに賞をもらうなら一緒に貰いたいし、非難されるなら、自分は文章の手助けをしたと言える、そのような関わり方であったというのだった。
そもそも分化した体細胞から万能細胞を作り出せないかという夢はずっと前からあったもので、実験では紛らわしいことが色々と起こることもあって、間違いも誤解も「お花畑」も色々と含めて、発見したとか論文を書いたとかは多いだろう。
それをNatureの内部で読む側はまたこれかというようなことなんだろう。最初は多分、共著者がバガンティとかというので、問題にしなかった。若山とかの名前が出てきて、これはあの有名人だ、一度はみんなをあっと驚かせているので、二度目ということもある。しかし読んでみても、論文の出来も良くないし、一応ネガティブな意見をつけて返しておいた。今度は笹井氏が登場した。この時点で、Natureの水準を超えるものになっていたし、この論文のとおりなら、世界中で大騒ぎになり、ここから先は、万能細胞の作り方を競う時代が少し続くことになるだろう。また、逆に、論文内での論理は整合性があっても、実際には再現に成功しないこともあるので、そうなれば、なぜ再現しないのかということになり、一方で、捏造だとの議論が出て、一方で、作成時のコツ・ノウハウを共有しきれていないからだとの意見になり、そうこうしているうちに、新規の技術も出てきて、忘れられていく。まあ、そんなとこでしょうねえと、査読者の一人は別の査読者にに話す。
この、もう一人の査読者は日本の事情に詳しい人なので、O氏の事とか、笹井氏、若山氏、丹羽氏、大和市、岡部氏、など論文の背景にあることを伝える。その中には個人の性格、性行動パターン、会社経営、株価の問題なども入る。株価については不自然なことが起こっていて、共犯者ではないかと疑われても困るので、多分敏感になっているだろう。
また日本の自民党と文科省は国家戦略として、世界のトップの研究所をつくろうとしていること、再生医療関係の予算の配分でiPS細胞一派と理研一派は対立があるということ、などを伝える。
政治利用されることは明らかであるが、Natureとして一定以上の水準ならば掲載するという原則を貫くなら、掲載することになる。それでいいか、笹井や山中の上の世代の先生にお伺いを立ててみてくれ。それでOKなら載せるから。
捏造好きで上司との特別な関係を研究の推進力にして論文を作ったスキャンダル研究者として名前が残る事のないようにしてあげたいものだと話し合って、別れた。
結局日本の細胞生物学のドンからOKが出て、Natureに掲載。ここで不思議な話が2つ。ひとつは理研がプロデュースして、割烹着、黄色い壁、ムーミンの装飾、そしてリケジョなどのo氏の売出し。これをしないで、穏当に、「今後もより一層研究に邁進します。成熟したマウスではどうか。更にヒトではどうか。今後もより一層研究体制を充実させてまいります」くらいの素っ気ない対応だったならばどうなっていただろう。たぶん、世界中の再現実験がうまく行かず、コツの再伝授、しかしうまく行かず、これを繰り返しているうちに、理研でしかできないのは捏造ではないかという批判が出て、しかし理研は組織としてこれを援護。事態は膠着して時間がすぎる。そしてウヤムヤになる。こうしておけば、研究費のことや理研の組織格上げには問題なかったはずだろうと思う。
もう一つの不思議は、世間が騒ぎ出してから、あまりにも素早く写真の流用、写真の切り貼り捏造、文章の引用をしているのに引用を明記しないなど、わかりやすい低次元の、マスコミでも扱える範囲の、問題が指摘されたこと。
事前に論文の内容も知っていて、各執筆者の性格傾向や過去も調べていて、その中で特にO氏については博士論文から何から調べつくし、流用、捏造、引用などは早くから掴んでいたのではないか。そしてそれらの情況証拠から推定して、根本的にSTAP現象については曖昧なままで、別の細胞を若山氏に渡したのではないか、そのようなマスコミ論調を作るだけの準備をしていたようにも見える。
つまり、STAP派は、ワイドショー的な大はしゃぎをしてみせた。これがナゾ。一方で、反STAPは、かなり早くからマスコミを支配して操るに充分な証拠を蓄えていた。
ーーーおやおや今度は笹井さんの名前が入っているぞ、論文の質はたしかに上がったが、これをNature論文として通したら彼はスキャンダル人物として後世に記憶されることになる可能性も高い。ジャッジする人は「困ったな」と思ったか、彼が自分で掘った墓穴なのだから「チャンス」だと思ったか。
一方理研笹井側は自民党文科省の軽躁路線に乗っていればいいのかなと錯覚したかもしれない。なにしろオリンピック招致では「アンダー・コントロール」と平気で言ったわけだし、数々の軽はずみ・うそつき言動が続いている中で、理研の特別研究所昇格問題も軽装状態の中で割烹着とかすっぽんとかの話で流れてゆくのかと思ったかもしれない。
しかし一方の勢力では世間の人がわかるような物証を提示する準備ができていた。
自民党は町村氏とか重鎮数人が若い人の芽をつむようなことは良くないじゃないかのような発言。これは予算をつけろということなのだろう。族議員。また世間ではO氏はそんなに悪く無いとの擁護の発言。そんな場合、擁護には理由がない。それが世間の一面である。そしてO氏は弁護士を従えた世間向け記者会見で泣いてみせる。
要求は理研で仕事をしたいというのだそうだ。
ーーー少し違う話になるが、現代では、他人と全く違う大発見なんてますます難しくなっている。
考え方は網の目のように複雑に絡み合い、孤立したものであるはずがない。
アインシュタインはこの流れからも全く孤絶したものだったので現代の奇跡であると言われる。
先行研究のない大発見なんて、勉強不足の証拠である。特許の申請に関しては先行研究がたくさん提示されるようだ。
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世紀の大発見だというのはマスコミの誤報だと思う
現象そのものはあってもおかしくないが
それを自在にコントロールできるかのように言うのは誇大宣伝だろう
マスコミ向けアナウンスをはじめに刷り込まれてそのまま使っている感じだ
東北大学のmuse細胞はこんな大騒ぎではなかったのだから
大方の説明では、最も合理的、整合的な説明は、明らかに「あれ」だというのだが
笹井氏の説明では、それでは説明がつかないことがあって、やはりSTAPの存在を仮定しなければならないとかのことで
当然それに対しても、説明つくでしょうと、津波のように圧倒的な反対論が聞こえている
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