クリミア半島には大勢の「礼儀正しい人々」がいる。身元を見分けることの出来ない、寡黙な、フル装備の人々のことだ。2月28日、彼らは最高評議会やシンフェローポリ空港、セヴァストーポリのベルベク飛行場その他、重要施設を占拠した。いずれのケースでも、衝突なしに占拠が行われ、武装した客人たちは極めて折り目正しく振舞った。これら「礼儀正しい人々」は、そればかりか、ウクライナ軍およびバラクラフ国境警備の武装を解除し、やはり衝突なしに武器庫を押さえ、管理下に置いた。 (『ロシアの声』)
軍隊(正確には軍隊ではなく、謀略=知略部隊)をクリミヤ半島に出動させるも、一滴の血も流さず、一発の弾丸さえ発射されなかった。
プーチンは、戦わずして勝つ。兵法を完璧に知り、体得し、実際に実行している。
というような声もあるくらい、プーチンは強く、正しい大統領だというイメージづくりに成功した。
嘘をつくにも有効な嘘というものがあるのだ。