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人類の格差をテーマとした「銃・病原菌・鉄」というスゴ本がある。これは「なぜ西欧が地球の覇者なのか?」という疑問に、真っ向から取り組んでいる。西欧が富や権力を独占し、アフリカや南北アメリカ、オーストラリアを征服できた究極の理由を、とことんまで追いかける。
ものすごく簡単にまとめてしまうと、その答えは「ユーラシアが横長で、アフリカ/アメリカが縦長だったから」になる。その結果、作物の集積や都市化、稠密化が比較的容易に果たされたことが、覇者の要因だという。だから陸塊がこのままだったら、たとえ歴史を100回繰り返しても西欧が勝つ、という話なのだ。地勢や気候からの検証は、マクニール「世界史」でもなされており、それぞれ照応しながら読むと、かなり納得できる(というか、グゥの音も出ない)。
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