“ 「ふつう」ということに対して、かなり矛盾した感情を持っている。俺は「ふつう」が怖い。ふつうというのは数の暴力だ。なので、この世の片隅でお かしいこと考えながら生きてる人なんかは、その洪水のような流れに対して、抵抗しようにも実に脆弱だ。ならばいっそきれいに流されればいいのだが、そうは いっても「おかしいおかしい言われながら、一から全部自分で組み立ててきたんだ。いまさら変えられるか」みたいなクソみたいな意地がある。「俺が見た世界 はこうなんだよ」と、絶叫でもしたいような気分というのは常にあって、それが俺
“ 「ふつう」ということに対して、かなり矛盾した感情を持っている。俺は「ふつう」が怖い。ふつうというのは数の暴力だ。なので、この世の片隅でお かしいこと考えながら生きてる人なんかは、その洪水のような流れに対して、抵抗しようにも実に脆弱だ。な...