“人間は、良きものも悪しきものも、その全てを持ち合わせている生き物なのだ。
そして、そのどれを引き出して使うかの自由は全て自分にゆだねられているのだ。
この自由さは何とありがたく、なんと恐ろしいものなのだろう。”
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全ては自分の自由?
そんなことはあるはずがない。
人間は徹底的に不自由であり、自動機械そのものである。
それを自由し錯覚しているだけの存在である。
そして自由の錯覚が失われた状態を
自我の能動感の喪失という病気に分類している
そんなはずはない、もともとの不自由を不自由と感覚しただけの、まったくもって
正常な状態なのである