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Dan氏のチームでは、ナイトクラブで無料のタトゥーを提供するという実験を行いました。76名がこの無料のタトゥーに登録。平均年齢は26歳で、 酒酔いレベルは1~11の平均2.64と、低めだったそうです。無料とはいえ、永久的に残ってしまうタトゥーを簡単に入れようとするものなのでしょうか?
無料タトゥーに並んでいる人々に「無料でなくても、タトゥーをしようと思ったか?」と質問したところ、68%が「思わない」と回答。タトゥーをやろうとしているのは、無料だからというだけです。
さらに、「このパーティで無料のタトゥーが提供されることを知っていたか?」について尋ね、「知っていた」という人の90%に、さらに次のような質問をしました。
まず、タトゥーを入れるかどうか事前に決めてきたのか、それとも、パーティに来てから決めたのかを聞いたところ、85%が「パーティに来る前に、意思を決めた」と回答したのに対し、「到着してから決めた」という人は15%でした。さらに、この夜実際にタトゥーを入れると思うかどうか、その確信度合いを0(確信ゼロ)~100(必ずやる)の数値で表してもらったところ、平均の数値は65だったそうです。
参加者の中には、自分が何を求めているのか?をきちんと理解せず、単に「無料でタトゥーできる機会を逃したくない」という人もいたとのこと。無料でなければやらないことも、無料という理由だけで、つい手を出してしまう傾向があることを示す、わかりやすい事例のひとつといえるかもしれません。
この実験結果を踏まえ、Dan氏は、軽はずみな判断で後悔しないためのコツとして、無料と称されているものについて、「これが安価で売られていたら(たとえば、価格が100円など)、買おうと思うか?」自問することを提唱。買おうと思わないのなら、その無料サービスには手を出さないほうがよいというサインだそうです。
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ライフハッカー[日本版] – 「無料」というワードは、ヒトの判断力をゆがめるおそれがあるらしい