“昨年は宇川一光君(東農大1年)という上級生捕手が、ひたすらワンバウンドのスライダーを止めてくれていた。今年は1年生捕手のため、松井君は知らず知らずのうちに置きにいっていたように見えた。 配球にも偏りがあった。スライダーの3球連続は90%ない。つまり、スライダーが2球続いたら次はないということ。直球を続けるのも2球まで。「3球目は違う球がくる」と横浜高打線全員が頭に入れて臨んだ。 捕手がスライダーを嫌がっているから、100球投げたら、直球が55~60球、スライダーが25~30球、チェンジアップが1

“昨年は宇川一光君(東農大1年)という上級生捕手が、ひたすらワンバウンドのスライダーを止めてくれていた。今年は1年生捕手のため、松井君は知らず知らずのうちに置きにいっていたように見えた。 
配球にも偏りがあった。スライダーの3球連続は90%ない。つまり、スライダーが2球続いたら次はないということ。直球を続けるのも2球まで。「3球目は違う球がくる」と横浜高打線全員が頭に入れて臨んだ。 
捕手がスライダーを嫌がっているから、100球投げたら、直球が55~60球、スライダーが25~30球、チェンジアップが15球程度。クイックもうまくない。だから盗める。セットポジションもパターン化していた。セットして2~2・5秒で牽制球。3・5~4・5秒でホームへ投球する。「セットして3秒経ったら走れ」と徹底した。牽制を続けない。3球続けることはまずない。”
 
横浜高コーチが明かした桐光・松井の致命的弱点