“三十五億年の昔、この地球に初めての生命が誕生した頃、「死」はまだ生命システムの中に組み込まれていなかった。原初生命体は分裂増殖を繰り返すだけで、必ず死ぬ、と定められていたわけではなかった。誕生したものは必ず死ぬ、という仕組みが生命システムの中にプログラミングされたのは、セックスが誕生した時からだ。この地球に生命を誕生させた何かの“意思”が、次にその単純な生命をより複雑・多様化するために雌と雄をつくり、それが合体して新たな生命をつくる、という仕組みを生み出した。その時同時に、個体の「死」が生命システムの中にプログラムされたのだ。いかに健康に、いかに幸せに生きようが「死」は必ず訪れる。それは、生命システムの中に、「死」があらかじめプログラムされているからであり、それをプログラムしたものは、生命全体をより複雑化し、多様化させてゆこうとする何かの“意思”なのだ。生命が多様化していれば、どんなに未曾有の絶滅の危機が訪れたとしても、その多様性の中から、危機的環境の中でも生き残れる新種の生命を生み出すチャンスが増す。二つの異なる遺伝子を組み合わせる事によって、より多様な遺伝子の組み合わせをつくる、すなわち、雌と雄の性の交わりによって子孫をつくる、という生命システムは、生命全体を永続させるために主や個体を多様化し、複雑化させてゆこうとする、なにかの、大いなる“意思”の現れなのだ。その代償として、個体の「死」が生まれたのだ。”
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有性生殖と個体の死が必然的にセットであったという事は多分ないと個人的には考えているが
偶然とはいえ、両者はセットになったほうが効率的であるとは言えるだろう
メカニズムとして連動しているとは思わないのだが、どうだろうか
テロメア系と有性生殖系は独立のものと思う
偶然に両者が成立してとても効率的になった