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1991年、アフリカホーン岬のソマリア政府が崩壊した。ソマリアの900万人の国民は、それ以後ずっと、飢餓に苦しんでいる。
そして、西欧の醜い権力がこれを好機とソマリアの食糧供給源を盗み、海には核廃棄物を投げ捨てている。
そうだ、核廃棄物。
ソマリア政府が無くなってからすぐに、正体不明なヨーロッパの船がソマリアの海岸線沖に出没するようになり、巨大な樽状のものを海に投棄しはじめた。
海岸地方の人々は、それから病気になりはじめた。最初は、奇妙な発疹が出たり、吐き気がしたり、赤ん坊の奇形が見られた。
それから、2005年の津波の後、捨てられ漏れ出している樽が数百も海岸線で波に洗われていた。
人々は放射線に被曝した病気に罹った。300人以上が亡くなった。
国連のソマリア係官であるAhmedou Ould-Abdallahが話してくれたところでは、「誰かが核物質をここに捨てている。カドミウムや水銀のような重金属や鉛もある。何でもある」
これらの大半が元をたどればヨーロッパの病院や工場に行き着く。これは、それらの施設が、イタリアのマフィアに、安価に「廃棄」してもらうように渡したもののようだ。
ヨーロッパの政府はこれに対して何もしていない。
同時に、ヨーロッパの船が、ソマリアの海産物を盗んでいる。
それらの根こそぎの漁獲により、ソマリアの資源のストックが破壊されてしまった。ヨーロッパの船舶はソマリアの保護されていない海に不法に侵入して、巨大なトロール漁を毎年行い、3億ドル相当の、マグロ、エビなどの海産物が盗まれてしまった。
そのような理由で、ソマリアの人々はいわゆる「海賊」行為を始めなければならなくなった。
これらの「海賊」はソマリアの一般人で、最初は、ゴミ捨てをするもの、密漁をするものを止めようとして漁船を繰り出したものだ。もしくは、彼らに「税金」をかけようとしたものだ。
「海賊」は自分たちをソマリアのボランティア沿岸警備隊だと言っている。そうするしかなかった理由は自明なことだろう。
※ソマリアの魚は放射能で汚染されているのに、ヨーロッパの船が漁獲して持ち帰るのは矛盾していると思われるが、ソマリアの海岸線は3000キロと長く、放射性のゴミが投機されるのと、魚が密漁されるのとは違う場所で起こっている。
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