“ このバクテリアは、2012年5月にロシアの研究チームが氷床を約4キロメートルにわたって掘削し、ボストーク湖から採取したサンプルから発見された。南極最大の氷底湖であるボストーク湖は、100万年以上にわたり湖水が凍り付くことなく氷の下に閉ざされてきたとみられ、科学者らは長年、内部の生態系に注目してきた。  ブラト氏によると、新種のバクテリアとその他の種とのDNA類似度は86%以下だった。「DNA研究においては、これはゼロ同然の数値だ。類似度が90%でも通常、未知の生命体だということを意味する」とブラト氏

“ このバクテリアは、2012年5月にロシアの研究チームが氷床を約4キロメートルにわたって掘削し、ボストーク湖から採取したサンプルから発見された。南極最大の氷底湖であるボストーク湖は、100万年以上にわたり湖水が凍り付くことなく氷の下に閉ざされてきたとみられ、科学者らは長年、内部の生態系に注目してきた。
 ブラト氏によると、新種のバクテリアとその他の種とのDNA類似度は86%以下だった。「DNA研究においては、これはゼロ同然の数値だ。類似度が90%でも通常、未知の生命体だということを意味する」とブラト氏は説明。さらに、このバクテリアには子孫とみられる種さえ見つからないと述べた。
 ブラト氏は「もし、これが火星で見つかったのであれば、火星に生命がいることを疑う者はいないだろう。だが、これは地球で見つかったバクテリアだ」と語っている。”