子供に関しての考え方の一つに
大人になると失われてしまう美質を備えているのが子供だとするものがある
一方では大人が完成形で
子供は完成に至らない中間型であるとする考えがある
精神の病気に関して言えば
統合失調症も躁うつ病もいったん完成された脳神経系が
何か不明の原因で障害されると完成が失われると考える
発達障害というのは
正常な発達が前提されていているはずである
人類学で言えば
あからさまに表明するといろいろな支障があるので言われないのだが
いろいろな人種を比較して
どれかがどちらかといえば完成形に近く、どれかが未完成形、未発達と考えることもある
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子供は子供として完成形があるのだと思う
子供は人間として生存に充分な存在であり、一階建ての建築である
大人は性的発達が加わるので二階建てである
二階建てに比較して足りない要素が幾つかあるのは当然だろう
しかし一階建て建築としての完成形というものがあるだろうと思う
そして
一階建てとして完成したものを二階建てに改築するときに失われるものがあるのだと思う