人はなぜ何かを正しいと信じるか

人はなぜ何かを正しいと信じるか
1.自分の直接の経験から。しかしすべてを実験できるわけではない。
2.権威者の説明により。しかし権威者は容易に嘘をつく。また権威者が間違うことも少なくない。
3.啓示。これは宗教的な領域。

昔であれば権威者は図書館の本とかテレビであった。最近はそれにネットの情報も加わっている。
その中から論理的に推論して情報を取捨選択できる場合は少ないように思う。
ましてや、ある程度複雑な問題に関しては、判断も迷うようにいろいろな雑多な情報が混在している。

どの情報とどの情報が正しそうだと直感で選択した場合、
その後の推論と結論は、その材料の選択によってほぼ決定されてしまう。
悪いことに、その最初の信頼しようと思った情報群が正しいかどうかを不断に検証するということはあまりない。
人間は自分は正しいと思って安心したいものだからだ。

ネット情報は一覧性が悪いので
自分の今接している情報が、全体の中でどのあたりに位置している情報なのか、
その見取り図をなかなか得られない
もちろん、どの情報も、自分が真実であると主張している

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考えるにあたっての前提情報が偏っていたのか
あるいは思考に偏りがあったのか
わからなくなる場合が多いだろうと思う