太陽のもとではすべてが新しい

太陽のもとではすべてが新しいと詩人はかく

古い書物に
この空の下
新しいことは何一つないと
書かれている

何一つ本質的に新しいことはないが
全ては新しい2011年12月11日である

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私にとって全ては新しい
140億年の宇宙にとって全ては新しい
予測不能と言い換えても良い
太陽が西から昇ることも可能性としては排除できない

しかし連続している人間の文化の内部で
あるいはある程度の年月を暮らした人間の脳の内部で
全ては予測可能であるという感覚になるはずだろう
予測することは脳の本質的な機能であるから
全ては予想の範囲内であったと宣言したいものなのだ

そしてそれは不可能なことではない
聖書にもあるように新しいことなど一つもないと「考える」ことは出来る
すべてはかつて起こったことの変形である

このような類型化能力があるから
心理療法も心理診断も可能になる

類型化を拒否するならば全ては新しい
類型化を受け入れるならば新しいことは一つもない

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あなたとのことは本質的に新しいことではない
類型的な事柄である

しかし
この朝、私は改めてあなたを新しく発見している 

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