“ 「落下する日本」で暮らす者の選択肢は限られている。裕福な国で、貧しい者が生き延びるための方法は、保見団地の若者たちが教えてくれる。 その1──高校、大学には進学せず、15歳から働き始めること。これで1000万を軽く超えるといわれる学費ほか諸費用を節約することができる。 その2──働き始めても実家で生活し、貯金に励むこと。 その3──10代で複数の子供を作り、自分の身体が健康なうちに、働ける年齢まで育てておくこと。15歳で最初の子供を作れば、30歳から家族を支えるための働き手が一人増える。 その

「落下する日本」で暮らす者の選択肢は限られている。裕福な国で、貧しい者が生き延びるための方法は、保見団地の若者たちが教えてくれる。
その1──高校、大学には進学せず、15歳から働き始めること。これで1000万を軽く超えるといわれる学費ほか諸費用を節約することができる。
その2──働き始めても実家で生活し、貯金に励むこと。
その3──10代で複数の子供を作り、自分の身体が健康なうちに、働ける年齢まで育てておくこと。15歳で最初の子供を作れば、30歳から家族を支えるための働き手が一人増える。
その4──親族を大切にすること。もしも屋根を失ったとき、長期に亘って泊めてくれるのは、身内以外にはいない。
その5──なるべく物価格差の大きな外国を探して、移民労働者になること。