経済的に依存している配偶者は浮気リスクが高い
特に男性で高リスク
HealthDay News2015年6月15日(月)配信
配偶者への経済的依存度が高いほど、パートナーを裏切る可能性が高いことが示唆された。米コネチカット大学社会学助教授のChristin Munsch氏らの研究で、研究論文が「American Sociological Review」6月号に掲載された。
Munsch氏らは、2001~2011年に18~32歳の米国の既婚者2,750人超から収集したデータを分析した。平均的な年では、経済的に夫に完全に依存している女性が浮気する可能性は5%、経済的に妻に完全に依存している男性が浮気する可能性は15%だった。
夫婦の収入における妻の負担割合が大きいほど、妻が夫を裏切る可能性は低かった。一方、総収入の70%以上を負担する男性は妻を裏切る可能性が高かった。
Munsch氏は、「人は『恩をあだで返す』ことはしたがらないと思うだろうが、今回の結果はそれにあてはまらなかった。この研究結果は、人は比較的同等の関係を望むことを示している」と述べ、配偶者に経済的に完全に依存している場合、男性のほうが女性よりも浮気をする可能性が高かったが、この理由は男性らしさに対する脅威で説明がつくと思われると話している。
「男性、特に若い男性の場合、よく言われる『男性らしさ』の定義には、複数の性交渉相手に対する性的生殖能力と征服がある。そのため不倫は、脅かされている男性らしさを再度確立する方法になる可能性がある。また、不倫により稼ぎのよい配偶者から遠ざかることができる」と同氏は述べている。