差別の問題を考える
黒人差別を例に取る
黒人は実際に監獄に入れられたりして
差別という檻の中で肉体が不自由である
差別する側の白人の心のなかには
黒人を差別するという心の檻がある
差別する側もされる側も、どちらも檻の中に存在しているのだ
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たとえば黒人が、自分たちを差別するなと声を上げる時、
黒人が白人よりも、倫理的優位に立っているかどうか
それは確認した方がいい
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往々にして、差別に対する抗議の声は、
差別される側の倫理的劣位を誘発してしまうものだからだ
難しい問題であるが、若者への忠告である
加害者も、差別という心の檻の中に囚われているのである