大量消費資本主義文明の中核である、使い捨て生活をする、中産階級の没落
廃品を回収して修理再生して販売するという商売の人が言う。
お金持ちはゴミをあまり出さない。いいものを長く使うから。
貧しい人はたくさんゴミを出すが、それはもう修理して使えるようなものではない。
中産階級の人たちは、まだ使えるようなものや修理すれば使えるものをたくさんゴミとして捨てている。
だから中産階級の人たちのゴミを回収して、その中から、再生可能なものを選ぶのが効率が良い。
たしかに、まだ使えるけれども、新型を買おうとか考えるのは中産階級の人なのかもしれない。
資産家はもう今さらそんなに買うものもない。
たとえば宝飾品にしても、資産家は代々受け継がれているものがあるので、新しく買う必要がない。古くて価値のあるものをディスプレイするのがパーティである。
宝石店で新しく買い込んだりするのは成金である。
成熟した資本主義は、そのようなタイプの、浪費する人間を必要とするのだと思う。
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トリクルダウンで言われているのは富裕層から貧困層へのマネーの移動であるが、実際には移動が起こっていないと言われている。富裕層はそんなに無駄遣いしないらしいのである。