横浜市はコンビニ大手のローソンとシニアの就労支援で連携する。市の就労支援窓口で勤務先としてローソンを紹介。ローソン側も「高齢者は遅刻も無く、早朝勤務にも強い。他の店員にも良い影響を与える」と期待を寄せる。自治体との連携は初めてという。
15日、市とローソンが会見を開いて発表した。横浜市金沢区の「生きがい就労支援スポット」で希望者にローソンでの勤務を紹介する。店舗は同区が中心で、30日に定員約20人で説明会を開く。市の担当者は「いずれ市内全域に広げたい」という。
ローソンによると、現在、全国の約20万人のアルバイト・パートのうち約1万人が60歳以上。人生経験が豊富な高齢者は、規範意識も高いといい、ローソンの玉塚元一社長は会見で「高齢者のいる店舗は接客レベルが高い傾向がある」と話した。近年は求人ポスターの絵柄を若者からシニアに切り替えているという。
ローソンには1店舗に約3千種の商品があるといい、店舗の勤務を通じ、「どんなニーズがあるのか。社会の変化をリアルに見られる」(玉塚社長)。林文子市長も「実際の店舗で働けるのは素晴らしいこと。時間を区切って働き、何が売れるかを知るのはとても楽しいと思う」と話した。
問い合わせは生きがい就労支援スポット(045・370・8356)。