兼好という人はぬくもりがない
涙がない
人間を評価する基準が
「見苦しい」である
おまけに随筆など書いているというから
ネタにされたらたまったものではない
友達はいなくなる
有職故実の収集家
感情は貧困で平板
思考はいつも決まったパターンを繰り返す
長い文章を書かない
空想することがない
想像しない
価値観の提示がない
方丈記などには価値観の提示があり発見の説明がある
兼好はただ現状維持を支持するだけでその先は何も考えない
現状に強い不満もないようだ
出家しろと言っているのだが、その先の説明は詳しくはない
不思議に枯れていて
無害な文章が並んでいる
あちこちに気を使っているから、大事なことは何も書けない