米国小児科学会(AAP)は1月5日、自室にスマートフォンなどの「小さな画面」があるケースでは、就寝時間が遅く睡眠時間も短いとする研究を紹介した。Pediatrics誌2015年2月号(1月5日オンライン版公開)に掲載。
本調査では、4-7年生2048人を対象に、就寝時刻、起床時刻、眠気と寝室にテレビやスマートフォンなどの小さな画面があるかどうかについて調査した。その結果、寝るとき近くにスマートフォンなどを置いていたり、寝室にテレビがある子どもは平日の睡眠時間が短く、スマートフォンなどの近くで寝る子どもの方が睡眠不足の訴えが多かった。また、TVやDVDの視聴やゲームも平日の睡眠不足や眠気に関連。睡眠環境に「画面」がある子どもは、その画面を見ている時間が長く、就寝時間が遅いことも分かった。
この結果について研究者は、「子どもが寝室で『画面による』メディアに自由にアクセスできる環境に警鐘を鳴らすもの」と結論付けている。