AIIBには50か国を超える国々が参加
参加しなかったのは日本と米国だけで、国際経済の外交戦として見たとき、まさに中国の圧巻の勝利
3月12日に英国が突然の豹変で参加を表明し、3月17日にドイツ、フランス、イタリアなどG7各国が続いて、「バスに乗り遅れるな」的状況が現出した
米国と最も親密な同盟国である英国が、米国に相談することなく独断で、言わば裏切りの抜け駆けをした
一昨年、英国は米国のシリア空爆に同調しなかった。
昨年のスコットランド独立の動きもあった
英国政府がAIIBを率先して承認する挙に出たことは、シティの金融資本が人民元マネーの成長と挑戦にコミットした意味に他ならない。
いわゆる戦後のブレトンウッズ体制、ドル一極支配の国際金融体制の秩序に対して、英国が反旗を翻し、新しい展望を示唆した戦略姿勢として了解される
ASEAN10か国は足並みを揃えてAIIBに加盟。かたやTPPの方は、肝心のインドネシアとタイとフィリピンが不参加。台湾と韓国もまだ。
米国には、他の国のように、他国通貨を外貨準備に持つということはないですよね。せいぜい金(Gold)だけ。基軸通貨国だから。貿易における為替リスクという概念がない。内も外も、売りも買いも、全部自前のドルだから。ドル高だドル安だという懸念がない。中国はそれをめざしているわけです。
中国の次はインドで、それは英国が旧宗主国
英国は向こう百年盤石とも見える