花を育てても、動物を育てても、
すべての花や動物が素晴らしいということはない
それぞれは遺伝子の違いあるのであって
大きく違いがある
価値があるかどうかは観点によって違う
色が素晴らしいとか香りがいいとか
病害に強いとか寒さに強いとか
早く咲くとか長く咲くとか
いろいろな観点がある
そんなふうに多様な遺伝子の我々が
魂を浄化して天国に行くなどということが容易にできるはずはない
ある程度みんな出来損ないなのである
優勝劣敗の原則はあるだろうが
先頭に立つ勇者はたいていは死んでしまう
ずるいことをしたから生き残っているという場合も少なくない
そして我々はそのようにして生き残った先祖の遺伝子を受け継いでいるのだ
ずるくてせこいのが当たり前である
私は立派だなどというのは
嘘つきが甚だしいだけである
誠実な勇者の遺伝子は生物の早い段階で滅んでいただろうと思う
いまでも突然変異で発生しているのだろうが
嫉妬と誤解によって滅亡させられているのだろうと思う