水鳥を 水の上とや よそに見む われも浮きたる 世をすぐしつつ

水鳥を 水の上とや よそに見む われも浮きたる 世をすぐしつつ
紫式部

水鳥を水の上に生きている、よそ事と見ることができようか。鳥たち
  だって、水の下では懸命に足で水を掻いているように、わたしも宮仕えという、
  表面こそ華やかではあっても、内実はつらい毎日を過ごしているのだから。